今、福祉に何が必要か
1.ケアの本質
私たちは、介護の最大の目標を自立支援においています。しかし「何があれば人間は自立できるのか」と問われれば、私は、「居場所」に非常に大きな意味があると思います。「くれぐれもハッとさせる看護婦にならないでください。ホッとさせる看護婦になってください。」ケアワーカーでも、同じことが言えると思います。施設に入居されるお年よりにとって私たちという存在は、「ホッとさせる存在」なのではないでしょうか。
「抑制廃止福岡宣言」の宣言文の最初に「老人に自由と誇りと安らぎを」というスローガンがあります。この中の「誇り」という言葉について「人間にとって最も辛いことそれは無視されることです。誰からも必要とされないことです。」とマザーテレサは言っています。まさに一人ひとりが自由と誇りと安らぎをもって最後まで自分らしく生きるために、私たちはどう支援していくのか。それが私たちに求められる大きな課題だろうと思います。ミルトン・メイヤロフは、「一人の人格をケアするとは、もっとも深い意味でその人が成長すること、自己実現することを助けることである」と言っています。ケアによってケアされる人ばかりでなく、ケアする人もまた変化し、成長を遂げるというものです。
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